慢性閉塞性肺疾患(COPD)治療を受ける上でのポイントとは | 当院の特徴
2024/04/28
大阪府吹田市北千里のいでハートクリニックです。
慢性閉塞性肺疾患は、喫煙や空気汚染、遺伝的要因などによって発症する呼吸器系の疾患です。しかし、この病気は循環器系にも影響を与えることがあります。そのため、循環器内科においても適切な治療が必要となってきます。今回は、慢性閉塞性肺疾患を患った場合に、優れた治療を受ける方法についてご紹介します。
目次
慢性閉塞性肺疾患とは何か
慢性閉塞性肺疾患とは、略してCOPDとも呼ばれる、喫煙、大気汚染、職業上の曝露や遺伝的要因によって生じる呼吸器官の疾患です。肺の気道が狭くなり、肺胞壁の破壊、炎症などが生じ、息苦しさや咳、痰が長期間続きます。COPDの進行につれ、日常生活に支障をきたす程度に症状が悪化し、呼吸不全や心不全を引き起こすこともあります。治療は、喫煙や大気汚染の防止、適切な薬物療法、呼吸器トレーニングなどが挙げられます。ただし、COPDは完治不可能な疾患のため、早期発見と適切な管理が重要です。当院では、呼吸器の機能評価や外来・入院での継続的な治療を行い、COPD患者様のQOL向上に努めています。
慢性閉塞性肺疾患の治療とはどのような治療法か
慢性閉塞性肺疾患(COPD)の治療においては吸入療法が重要です。
COPD治療の吸入療法の中心となっているのは「細くなった気管支を広げる薬(気管支拡張薬)」や「気管支や肺の炎症を抑える薬(ステロイド)」です。息切れを軽くし、楽に動けるようになることを目的として様々な薬が使用されます。まずは気管支拡張薬の長時間作用性抗コリン薬(LAMA:ラマ)がまず選択され、さらに医師が患者さんの症状や重症度、ぜん息などCOPD以外の疾患を考慮し、何種類かの成分が併用されることもあります。
息切れがさらに低下し、酸素飽和度の低下をきたしている場合には酸素療法を行う場合もあります。
息切れ治療においては運動も重要です。有酸素運動には心肺機能を改善し、息切れを改善する効果がありますし、下肢筋力の維持は息切れの悪化を防ぐためには重要です。一方で息切れが悪化すると軽い運動でも息切れが生じる可能性があり、運動が困難になります。当院では心肺機能が低下した患者様の運動に特に力を入れております。運動の困難を感じている患者様はぜひ気軽にご相談ください。
受診先を選ぶ上で大切なポイントとは
息切れの原因の一つには循環器内科のご病気があります。息切れがあって原因の検査を行う場合には心臓病を否定することが重要です。肺の病気だけでなく心臓の病気の診療に長けた診療科を受診されることをお勧めします。
また。肺のご病気に関しても呼吸機能検査やCT検査を用いて精査を行う事が重要です。検査設備も重要なポイントです。 さらに、病院の評判や口コミなども参考になります。ネット上には、病院の評判や口コミを掲載しているサイトもあります。他の患者様の意見も参考にしながら、適切な医療機関を選ぶことが大切です。 以上、受診先を選ぶ上でのポイントとして、医師のスキルや経験、設備の整備、病院の評判や口コミが挙げられます。自分に合った医療機関を選び、健康な生活を送ることが大切です。
慢性閉塞性肺疾患の治療を受ける際に注意すべきことは何か
慢性閉塞性肺疾患(COPD)治療を受ける際には、いくつかの注意点があります。 まず、正確な診断を受けることが重要です。心臓を含めた適切な検査を行い、正確な診断が必要です。診断が誤っていた場合、治療が効果的に行われない可能性があります。 また、治療計画をしっかりと立てることも大切です。医師と相談して、自分に合った治療計画を立てましょう。 さらに、継続的な治療が必要となる場合があるため、治療方針を定期的に見直すことも必要です。治療中に問題が発生した場合には、速やかに医師に相談するようにしましょう。 最後に、健康管理にも気を配ることが大切です。COPDは、生活習慣病と密接に関係しています。適度な運動やバランスの良い食生活など、健康的な生活を心がけることで、疾患の進行を遅らせることができます。 以上が、COPD治療を受ける際に注意すべきことです。医師や看護師と細かく相談しながら治療を進めていきましょう。
慢性閉塞性肺疾患治療の効果を高めるための自己管理方法とは
慢性閉塞性肺疾患(COPD)治療の効果を高めるためには、患者様自身が自己管理をすることが大切です。具体的な方法としては、適度な運動や食生活の改善、禁煙やアルコールの適量摂取、定期的な血圧や脂質値のチェックなどが挙げられます。また、医師による指示通りに薬を服用することも不可欠です。これらの自己管理方法は、治療効果を高めるだけでなく、合併症の発症や悪化を予防するためにも役立ちます。患者様自身が積極的に取り組むことで、より健康的な生活を送り、治療の成功につながることが期待できます。医療チームと患者様が協力して、より良い治療成績を目指すことが重要です。